電気療法、「ただ当てる」時代から、その先へ
整骨院で行う物理療法の中でも、昔から身近な存在なのが「電気療法」です。
「整骨院で電気を当ててもらう」という言葉を聞くと、低周波治療器をなんとなく当てて、ピリピリした刺激を感じるもの……そんなイメージを持たれている方も多いかもしれません。
しかし、近年の物理療法は少しずつ進化しています。
現在では、単に「電気を流す」だけではなく、どのような目的で、どのような刺激を、どの程度与えるのかということを考えながら、機器や設定を選択することが重要になっています。
例えば、
痛みを抑えることを目的とした刺激、
筋肉を動かすことを目的とした刺激、
血流や組織の回復をサポートすることを目的とした刺激など、
目的によって適した電気刺激は異なります。
つまり、「電気を当てる」こと自体が目的なのではなく、症状や身体の状態に合わせて、電気療法を一つの治療手段として活用するという考え方です。
当院でも、これまでの経験だけに頼るのではなく、電気刺激の種類や周波数、パルス幅など、それぞれの特性を考えながら物理療法を行っています。
当院では、大きく分類すると、次のような使い分けを行い、それぞれの症状にあわせてパラメータを操作しています。
- 疼痛抑制(急性・慢性ともに)
- 関節水腫除去
- 緊張緩和
- 自律神経調整
- 筋肉のオーバーワークに対するトリートメント
- 神経痛に対する神経興奮抑制
もちろん、電気療法だけですべての症状が解決するわけではありません。
身体の状態を確認し、手技療法や運動療法などと組み合わせながら、「なぜこの電気を使うのか」まで考えた物理療法を心がけています。
「昔、整骨院で電気を当てたことがあるけど、何となく……」
そんな方にこそ、今の電気療法を一度体験していただきたいと思います。
物理療法も、ただ「当てる」だけではありません。
目的を持って使うことで、治療を支える大切な選択肢の一つになる。
これからも新しい知識や技術を学びながら、より効果的な物理療法を取り入れていきたいと思います。

