「やる気のない部員」に悩んだときの心の整え方 ~部活のマネジメント~

部活動の中で、キャプテンやコーチとしてチームをまとめる立場になると、
人間関係のむずかしさに直面することがあります。

中でも多いのが、「やる気のない部員」への対応です。

「なんで自分ばっかり動かないといけないの?」
「頼んでも動いてくれない…」

真面目に取り組む子ほど、こうした場面で心が折れそうになります。

🔹人は変えられないと知ること

まず大切なのは、「人は自分の思い通りには変えられない」という現実を知ることです。

部員たちがやる気を見せないのも、あなたの努力不足ではありません。
人にはそれぞれ「やる気スイッチ」があり、そのタイミングは本人にしか押せません。

無理に変えようとすると、あなたの方が疲れてしまいます。
「自分は自分の役割を果たす」——それで十分です。

🔹信頼できる大人に共有する

もし、あきらかに部の雰囲気に悪影響を与えている場合は、
顧問の先生や信頼できる大人に相談することも大切です。

「文句を言う」ではなく、「今の状況を報告する」という姿勢で伝えましょう。
自分一人で抱えこまず、外に出すことで気持ちも少し楽になります。


🔹チームの空気を守るという視点で考える

部員に注意するときは、「あなたが悪い」と言うのではなく、
「このままだと下級生が困っちゃうよね」と、“チーム全体のため”という視点で話すのが効果的です。

人は「責められている」と感じると反発しますが、「頼られている」と感じると、少しずつ動き出すことがあります。
相手のプライドを傷つけずに、責任感を刺激する声かけを意識してみてください。

🔹自分の心を守ることを忘れない

まじめな人ほど、「なんとかしなきゃ」と頑張りすぎてしまいます。
でも、あなたの責任は「チームを支えること」であって、全員を変えることではありません。

ときには愚痴をこぼしても大丈夫。
信頼できる人に話すことで、心がリセットされます。
がんばる人ほど、休む勇気が必要です。

🔹まとめ

・人を変えるより、自分の軸を保つこと
・伝えるときは「責める」より「頼る」言葉で
・悩みは一人で抱えこまないこと

キャプテンという立場は、ときに孤独です。
でも、その経験が必ず「人をまとめる力」「人を見守る力」として、将来の大きな財産になります。

どうか、自分を責めずに。
今日も一歩ずつ、あなたのペースで前に進んでください。