健康に気をつけすぎても、気にしなさすぎても病気になる?ほどほどが一番いい理由
最近は、テレビや雑誌、SNSなどで「健康情報」があふれています。食事法やサプリメント、運動習慣や睡眠のとり方など、いろいろな方法が紹介され、「これを守れば健康になる」「これを避ければ病気を防げる」といった情報を目にする機会も多いでしょう。
当院に来られる患者さんの中にも「体に悪いと聞いた食べ物は一切口にしません」「毎日欠かさず健康法を試しています」と、とても意識の高い方がいらっしゃいます。反対に、「健康なんて気にしたことがない。食べたいものを食べて好きに生きたい」という方もいます。
一見すると、どちらも自分らしい生き方に見えますが、実はどちらの極端な考え方も体に負担をかけ、病気の原因になる可能性があるのです。
◆ 健康に気を使いすぎる人の落とし穴
健康を気にしすぎると、どうしても「制限」が増えてしまいます。例えば、
- 外食で出された料理を「添加物が入っているから」と不安に思う
- 少し体調が悪いだけで「大きな病気では?」と気になって眠れない
- 情報を信じすぎて、食べられるものやできることがどんどん減っていく
こうした生活は、体を守っているつもりで実は大きなストレスを抱え込む原因になります。ストレスが続くと自律神経が乱れ、肩こり・頭痛・胃腸の不調などを引き起こします。免疫力が下がり、かえって病気になりやすくなることも珍しくありません。
「健康のために頑張っているのに体調が良くならない」という方は、実は頑張りすぎが原因になっているのかもしれません。
◆ 健康をまったく気にしない人の落とし穴
反対に、健康を気にしなさすぎる人はどうでしょうか。
暴飲暴食や運動不足、睡眠不足を続けていると、体は少しずつ悲鳴をあげます。若いうちは症状が出なくても、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、腰痛や膝痛、生活習慣病といった形で不調が表れます。
特に整骨院に多く来られるのが、
- 長年の姿勢のクセからくる腰痛や肩こり
- 運動不足で筋肉が落ち、関節に負担がかかって起きる痛み
- 血流の悪化による冷えやだるさ
といったものです。健康をまったく意識せずに過ごすと、体の小さな不調に気づかず、結果として大きな症状につながってしまうのです。
◆ 大切なのは「ほどほど」の健康意識
健康は「守りすぎ」ても「放置」しても崩れてしまいます。理想は「ちょっと気をつける」くらいです。
たとえば、
- 食事は7割をバランス良く、3割は好きなものを楽しむ
- 毎日でなくても、週に数回軽く体を動かす
- 不安になったら自己判断せず、専門家に相談する
このような“ほどほど”の習慣が、心と体にとって一番やさしいのです。
「完璧に健康を追い求める」のではなく、「だいたい大丈夫」くらいの気持ちで生活すると、ストレスも減り、結果として健康が長く続きます。
◆ まとめ
健康を気にしすぎる人も、気にしなさすぎる人も、どちらも体に負担をかけています。大切なのは「無理せず、気楽に、ほどほどに気をつけること」です。
完璧を求めず、自分の体と向き合いながらできる範囲で続けること。それが結果として一番健康につながる近道です。
もし「自分は健康を気にしすぎているかも」「逆にまったく気にしていないかも」と思った方は、ぜひ整骨院で体をチェックしてみてください。あなたに合った“ほどほど”の健康習慣を、一緒に見つけていきましょう。