肩の痛みと動きにくさに効果的な運動とは?

肩が痛くて動かしにくくなる「凍結肩(四十肩・五十肩)」に対して、どのような運動が効果的なのかを調べるための研究が行われました。この研究では、特別な肩の安定トレーニング一般的なリハビリの効果を比べています。

研究の方法

研究には86人の凍結肩の患者が参加し、2つのグループに分けられました。

  1. 肩甲骨を安定させる特別なトレーニングを行うグループ(43人)
  2. 一般的なリハビリを行うグループ(43人)

それぞれのグループが12週間、決められた運動を続け、肩の痛みや動きがどのように変化するかを調べました。評価には「痛みの程度」や「肩の動く範囲」などが使われ、試験開始前と12週間後の状態を比較しました。

研究の結果

12週間後、肩甲骨を安定させるトレーニングを行ったグループの方が、痛みが軽減し、肩がスムーズに動くようになったことが確認されました。

  • 痛みの軽減:特別なトレーニングを受けたグループの方が、痛みが大きく減少しました。
  • 肩の動きの改善:特に外側に回す動き(外旋)が7.8°広がったことがわかりました。
  • 時間とともに効果が出た:運動を続けることで、時間とともにさらに良くなる傾向が見られました。

研究の結論

この研究から、肩甲骨を安定させるトレーニングは、凍結肩の痛みを和らげ、肩の動きを大きくするのに効果的であることがわかりました。特に、肩の内側の筋肉や柔らかい組織が関係している可能性も示されており、適切なトレーニングを続けることで改善が期待できます。

肩の痛みで悩んでいる方は、肩甲骨を安定させる運動を取り入れてみると良いかもしれません!